Illustratorのページ分割|アートボードを使った手順と保存方法
Illustratorには「ページ分割」という機能はありません。
けれど、複数のアートボードを使えば、冊子印刷用のページを1ページずつ作成できます。
この記事では、Illustratorで冊子印刷用のデータを作る方法と、入稿用のPDFを保存するときのポイントも紹介します。
Illustratorで見開きデータを作りたい場合はIllustratorで見開きページを作る方法をご確認ください。
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Illustratorには「ページ」はない
Illustratorには「ページ」という考え方がなく、「アートボード」という作業領域がページの代わりになります。
1つのアートボードが1ページ分にあたるため、冊子を作るときは、必要なページ数分のアートボードを用意して作業します。こうして作ったデータは、PDFに書き出して印刷会社に入稿すれば、冊子として印刷製本できます。
Illustratorでページ分割する方法
Illustratorで冊子印刷用のデータを作る流れは、次のとおりです。
- 作成する冊子のサイズのアートボードを作成
- 必要なページ数分、アートボードを複製する
- ページ番号を管理
- 各ページのデザインをする
手順1と2は、新規ドキュメントを作るときに「アートボードの数」へページ数を入力すれば、まとめて作成できます。あわせて、裁ち落とし(塗り足し)を天地左右3mm、カラーモードをCMYKに設定しておきましょう。
手順3では、アートボードパネルで並び順を確認します。
PDFに書き出したときのページ順は、アートボードの番号で決まります。アートボード名を「P01」「P02」のようにページ番号にしておくと、管理しやすくなります。
本文データは、見開きのアートボードで作らない
注意したいのは、本文を見開きサイズのアートボードで作らないことです。
ブックホンの冊子印刷では、本文は1ページずつの単ページでのみ入稿を受け付けています。A4冊子の見開きをA3サイズのアートボード1つで作ったデータは、本文としては入稿できません。
左右のページにまたがる見開きのデザインを作りたい場合も、仕上がりサイズのアートボードを2つ、すき間なく横に並べて作りましょう。見開きの状態でデザインしながら、1ページずつのPDFとして書き出せます。
なお、表紙は表1(表紙)と表4(裏表紙)、背表紙(無線綴じの場合)をつなげた見開きのデータで入稿できます。
アートボードのデータはPDFで保存する
完成したデータはPDFで保存して入稿します。保存する前に、カラー設定が印刷用になっているかを確認しましょう。
- 「編集」から「カラー設定」を選ぶ
- 「作業用スペース」の「CMYK」が「Japan Color 2001 Coated」になっているかを確認する
PDFでの保存方法
- 「ファイル」→「別名で保存」または「複製を保存」を選択
- 保存先を選び、ファイル形式で「Adobe PDF (pdf)」を選択
- 「Adobe PDFを保存」のダイアログが表示されたら、「Adobe PDFプリセット」を開く
- 「PDF/X-1a:2001(日本)」を選択
- 「PDFを保存」をクリック
「別名で保存」でPDFにすると、作業中のファイルがPDFに置き換わります。編集用のファイルを残したい場合は、「複製を保存」を使いましょう。
また、ダイアログ左側の「トンボと裁ち落とし」で、「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」にチェックが入っているかも確認してください。チェックがないと、塗り足しがPDFに含まれません。
PDFのカラー設定を確認する
保存したPDFは、Adobe Acrobatで開いて、表示のカラー設定も確認しておくと安心です。
- 保存したPDFをAcrobatで開く
- 「編集」メニューから「環境設定」を開く
- 「カラーマネージメント」を開く
- 「作業用スペース」の「CMYK」が「Japan Color 2001 Coated」になっているかを確認
この設定にしておくと、印刷に近い色味で画面に表示されます。
Illustratorでは、複数のアートボードが実質的なページ分割
Illustratorには「ページ」という考え方がなく、アートボードがページの役割を果たします。
そのため、冊子印刷用のデータをIllustratorで作る場合は、必要なページ数分のアートボードを作成して管理、デザインします。
見開きのページであっても、本文は左右を1ページずつ分けてアートボードを作るのが基本です。
単ページで整えたデータなら、入稿後の確認もスムーズに進み、仕上がりまでの時間を短縮できます。
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