誰もが読みやすい“ユニバーサルデザインフォント”とは【冊子印刷への活用】
紙媒体の需要が減ったとはいえ、街に出ればフリーペーパーや小冊子、パンフレットなど、多くの紙媒体に溢れています。
これら街の中で手に取る冊子は、とても公共性が高い印刷物です。
老若男女を問わず目に触れる可能性があり、フォントデザインにおいても、公共性があるデザインが求められるのです。
今回は、誰もが読みやすいフォントデザインと題して、ユニバーサルデザイン、ユニバーサルデザインフォントについて解説していきたいと思います。
ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインとは、「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」の意味で、障害の有無や能力差、年齢、性別、人種、国籍などにかかわらず、都市や社会、設備・製品・情報・サービスといった環境をデザインする考え方をいいます。
公共の乗り物や案内図、キッチンの道具やスポーツ用品まで、さまざまなものに「ユニバーサルデザイン」の考えが反映されています。
ユニバーサルデザインには、7つの原則があります。
1. 誰もが使える
2. 柔軟性のある利用が可能
3. 使い方が単純明快
4. 必要な情報がわかりやすい
5. ミスや失敗にも寛大
6. 身体への負担が少ない
7. 利用のための大きさや空間がある
誰もが使いやすいこと、人によって使えない、場所によって使えないという制限がないようにすることなどが、ユニバーサルデザインで重視されている条件です。
フォントにおけるユニバーサルデザインは?
ユニバーサルデザインには、「フォントのデザイン」も含まれます。
ユニバーサルデザインフォント、UDフォントと呼ばれ、フォントメーカー各社で開発、販売されています。
フォントにおけるユニバーサルデザインには、「視認性」や「可読性」の高い、見やすく、読みやすく、読み間違えにくいデザインが重要です。
例えば、「ろ」という文字は、「る」という文字と似ています。
他にもひらがなだと、「め」と「ぬ」、「あ」と「お」など、読み間違いやすい文字があります。
そこで、ユニバーサルデザインフォントは、読み間違えないよう、細部にわたってデザインされています。
例えば、「ろ」の字の場合は、下の膨らみの開口部が広くなっています。「る」の場合は、下の膨らみの開口部が狭いです。
このように、ユニバーサルデザインフォントは、ひと目で誤解なく文字の判読ができるデザインの工夫がされています。
文字のパーツとパーツが隣接している、文字間隔が狭いなど、これまでのフォントにあった「読みにくさ」を解消したのがユニバーサルデザインフォントです。
主なユニバーサルデザインフォントは、イワタUDフォントやモリサワUDフォント、ヒラギノUDなどがあります。
MicrosoftのOS、Windows10にはBIZ UDフォントが標準インストールされています。
ユニバーサルデザインフォントが適している冊子印刷
ユニバーサルデザインフォントは、フォント名に「UD(Universal Design)」が付きます。
パンフレットやPR小冊子など配布、店頭設置するような冊子を制作する際は、「UD」が名前に入ったフォントを選択し、判読性、可読性を比べてみてください。
フリーペーパーや観光ガイドなど、遠くからでも目につくようにしたい冊子、多くの人が読む記念誌やアルバムなどにも、ユニバーサルデザインフォントは最適です。
「予算におさまるよう仕様を決めたい」
「用途にあった紙や、印刷方法を教えてほしい」
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