同人誌はリッチブラックに注意？スミベタ、4色ベタとの違い

「できあがった同人誌を見たら、なんだか印刷が変……？」
「文字がブレて見える」

このようなトラブルは、リッチブラックが原因かもしれません。

実は、同人誌の印刷における「黒」の表現方法はひとつではありません。インキの配合割合により、さまざまな「黒」が生まれるのです。
この「黒」の違いを知っておき、使い分けることで印刷トラブルが防止できることも。

今回は、リッチブラックを含めた「黒」の表現について解説していきます。

ブックホンの冊子印刷
定型から変形サイズまで無線綴じ、中綴じ、平綴じを印刷製本します。
ネット印刷最安値に挑戦中！

同人誌の印刷は4色のインキを使う

同人誌の印刷に使われるインキは、CMYKと呼ばれる4色のインクです。

• C ： シアン
• M ： マゼンタ
• Y ： イエロー
• K ： ブラック

印刷する際の「黒」の表現はKのみを使うと思われがちですが、実は違います。

上記の色の配合割合を見ると、この黒はCMYKすべての色が混ざった色になっています。画面上ではただの黒に見えても、この色はただの黒ではないんですね。

もちろん、Kのみを使った黒の表現もあります。しかし、上の例のように複数の色を混ぜ合わせて作る「混色の黒」もあるのです。

黒の表現は3種類ある

印刷物における黒の表現は、大きく分けると3種類あります。

• スミベタ
• リッチブラック
• 4色ベタ

それぞれの特徴を解説していきましょう。

スミベタ

スミベタとはK100%で表現される黒のこと。ほかのインキを混ぜずに、ブラックのインキのみで表現される黒のことです。

スミベタは細い線や文字の印刷に向いています。

しかし、広範囲のベタをスミベタで作ると「オーバープリント」や「ピンホール」により、思ったような印刷ができないこともあるので注意しましょう。

オーバープリント

オーバープリントとは、色を重ねて印刷すること。「スミノセ」とも呼ばれます。

K100%の黒はオーバープリントという処理を行うのですが、オーバープリントを行うと下に印刷されているものが透けてしまうことがあるのです。

オーバープリントを避けるためには、K100%にするのではなく、シアン・マゼンタ・イエローのいずれかの色を1%ほど加えましょう。加える色はシアンが推奨されています。

ピンホール

ピンホールとはピンで突いたような小さな白点が生まれてしまう現象。

ブランケットやローラーなどに異物が付着したまま印刷することによりインキがうまく乗らないと、白点ができてしまうのです。

データ作成の時点でピンホールを防ぐには、オーバープリントを避ける方法と同様に、1%ほどシアンを混ぜるとよいでしょう。異物があったとしてもほかの色が重なることで、ピンホールが発生しにくくなります。

リッチブラック

リッチブラックとはCMYKすべてのインキを混ぜて作る黒のこと。推奨される配合割合は、「C：40％、M：40％、Y：40％、K：40％」です。

リッチブラックは深みのある黒を表現できます。

しかし、「見当ズレ」というトラブルが発生してしまうことも。見当ズレとは、色がズレて表現されてしまうことです。

見当ズレは、特に細い線や明朝体などで発生しやすいトラブルです。そのため、細い線など見当ズレが起きやすいものは、リッチブラックにしないことをおすすめします。

4色ベタ

4色ベタとは「C：100％、M：100％、Y：100％、K：100％」で作られる黒のこと。リッチブラックよりもさらに深みのある黒に仕上がります。

しかし、4色ベタは大量のインキを使うため、以下のようなトラブルが発生しやすくなります。

• インキの乾きが遅くなり、用紙と用紙がくっつく
• 裏目面に色が写って見える

そのため、4色ベタは基本的には避けましょう。

CMYKの合計が300%を超えると印刷クオリティが保証できなくなるので、配合割合を確認しながら黒の設定をしてみてください。

小冊子印刷のお見積もり＆ご注文

● かんたん！印刷費がすぐわかる！
● PDF入稿　通常価格から10％割引
● 全国送料無料

サイズや部数を選ぶだけ！印刷料金をリアルタイム表示！
オンデマンド印刷、オフセット印刷を同時に比較できます。
お見積書のダウンロード（PDF)も可能です。

作例紹介では、ブックホンで印刷製本されたお客様の事例を多数ご紹介しております。
用紙、ページ数、製本方法などさまざまな仕様で作られた冊子、書籍をぜひ参考にしてみてください。

「予算におさまるよう仕様を決めたい」
「用途にあった紙や、印刷方法を教えてほしい」

冊子印刷のご質問やお悩みを、何でもお気軽にご相談ください。
もっときれいに、もっとリーズナブルに。冊子印刷のプロがご提案、アドバイスいたします。

よくあるご質問：ご注文方法や印刷製本について

お問合わせフォーム：24時間受付中です。担当者よりご回答、ご連絡いたします。

お電話：06-6167-5310
営業時間：平日10時～18時
定休日：土曜・日曜・祝日

納期、出荷について
3営業日から10営業日まで4つの納期コースがあります。納期が長いほど、印刷製本価格がお安くなります。