校正と校閲の違い、費用の相場は？自分でやらない方がいい？

自費出版で「予算があるならした方がいい」のが校正・校閲です。「校正」「校閲」とはいったい何なのか、どう違うのか、予算の目安などを紹介します。

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校正と校閲の違い

校正は「日本語として正しく書かれているか」を確認し、校閲は「書かれている内容が間違っていないか」を確認します。

校正とは？

校正では「楽しいかった」→「楽しかった」、「間違った発言を誤った」→「間違った発言を謝った」、といった誤字脱字、漢字の誤りなどのほか、「友達と友だち、2種類の表記がありますが統一しなくて大丈夫ですか？」というような表記ゆれの指摘も行います。

誰が読んでも違和感のない文章に整えるのが校正です。

一般的に「こう直してください」という指示ではなく、「ここ、間違いではないですか？」というように赤ペンを入れる作業が校正の仕事。

校正を見て、直すか直さないかは執筆者や担当者次第になります。絶対に校正の通りにしなくてはいけないということではありません。

校閲とは？

校閲は、もっと踏み込んで内容をチェックします。

例えば、小説の校閲なら「登場人物の田中さんは、前半は部長なのに、〇ページから課長になっていますが大丈夫ですか？」や、「生命保険について～～と表記されていますが、正しくは～～です」といった事実関係の誤りや矛盾を指摘する作業です。

Webで公開している情報なら、間違いを早期に訂正して更新できますが、一度印刷して人の手に渡った本は訂正できません。後から「間違っていた！　直したい！」をなくすための、大事な工程です。

自分で校正、校閲できない？

出版社の印刷物は、印刷前にプロが校正、校閲をしています。

校正、校閲ともにプロの仕事となるため、それなりに費用が必要になります。そのため同人誌など自費出版では、予算の都合から自分で繰り返しチェックをしている人も少なくありません。

けれど、自分で書いた文章の間違いを自分で見つけるのはとても難しいものです。

プロのライターや作家でも、5回6回と見直して、それでも見直すたびに間違いを見つけます。また、自分では「これが正しい」と思い込んでしまい、間違いを見つけられないことも。それくらい、自分の間違いを自分で見つけるのは大変なのです。

予算に都合がつけられるなら、そして大切な本なら、プロに校正・校閲を依頼することをおすすめします。

校正、校閲の予算の目安

どこに頼むか、誰に頼むか、頼んだ人のキャリアはどのくらいなのか、納期に余裕はあるかなどで校正、校閲の料金は変わってきますが、安い料金をご紹介します。

• 校正：1文字0.5円～
  1円前後が目安。文字数が増えれば割引がある場合も。
• 校閲：1文字0.5円～
  医療や美容など法律が関わる専門的な知識の校閲は1文字10円前後かかる場合も

経験豊富な担当者、人を変えてダブルチェックをしているところなどは、当然料金が高くなります。料金が安すぎる場合は、AIで機械的に見るだけ、人による目視のチェックがないということもあるのでご注意を。

校正や校閲は専門の会社のほか、ココナラなどから個人に依頼することもできます。予算がある際は、ぜひ利用をご検討ください。

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