同人誌の売上は税金が発生する？赤字、黒字の場合の税金について解説

毎年3月15日まで必要となる確定申告。
同人活動をしている方は「私も税金を払う必要があるの？」と気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、同人活動における税金について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

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同人誌を売ったら税金を払わなければいけないの？

同人活動をするときに気になるのが、売上によって税金を払わなければいけないのか、ということではないでしょうか。

税金を払わなければいけないのかどうかは、売上によって異なります。

主に同人活動によって払う必要になってくる税金は

• 所得税
• 住民税

の2つです。

ここから、詳しく見ていきましょう。

所得税

所得税は、払わなければいけないパターンが2つあります。

• 同人活動を本業として行っている人：収入が48万円を超えた場合
• 同人活動を副業として行っている人：収入が20万円を超えた場合

同人活動が本業なのか副業なのかが肝になってきます。

明確に定義することは難しいのですが、

• 収は同人誌の売上が主→本業
• ほかに本業としている仕事がある→副業

と考えておくとよいでしょう。

所得税を払わなければいけないときには、確定申告をしなければいけません。

確定申告について、詳しくは同人活動で確定申告が必要なパターンとは？経費にできる費用は何がある？を参考にしてみてください。

住民税

住民税は、同人誌の売上が黒字になった場合に行います。住民税の申告は、区役所や市役所で行いましょう。

赤字の場合は住民税が発生しません。

なお、

• 確定申告を行う人
• 会社の年末調節で同人誌の売上げを申告している人

も住民税の申告をする必要がありません。

同人活動をしている場合は赤字でも確定申告をしておくことがおすすめ

確定申告は面倒なのは事実です。
なるべくやりたくないと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、赤字の場合でも、確定申告をすることでメリットがあります。

• 青色申告の場合に、損失の繰り越し・繰り戻しができる
• 所得の証明ができる
• 国民健康保険料の算定に必要である

それぞれ、見ていきましょう。

青色申告の場合に、損失の繰り越し・繰り戻しができる

青色申告をしている人に限りますが、損失の繰り越し・繰り戻しができます。

どういうことかというと、その年の赤字を翌年以降3年間に発生する黒字と相殺できるのです。

たとえば、ある年の同人誌の売上で10万円の赤字を出したとします。そして、次の年で30万円の黒字を出しました。

本来であれば、30万円の黒字が出た年は30万円分の所得税を払わなければいけません。しかし、赤字を繰り越しすることで、所得は20万円となり、20万円分の所得税を払うだけですみます。

所得の証明ができる

所得の証明が必要になるシーンがあります。

• 賃貸契約
• キャッシング
• ローン契約

などです。

これらのシーンで所得の証明が必要になったとき、確定申告をしておけば証明できるようになります。所得の証明が必要になるシーンは意外と多いので、確定申告はしておきたいところです。

国民健康保険料の算定に必要である

国民健康保険料は、所得によって金額が決まります。

確定申告をしておかないと正しい所得の証明ができないため、本来必要な保険料よりも多い保険料を払うことになってしまう可能性があります。

赤字でも確定申告をしておくことで正しい保険料を算出できるので、損をしなくなるのです。

同人活動で節税するには

税金はなるべく抑えたいところ。そのためにもしておきたい節税対策を見ていきましょう。

• 青色申告をする
• 経費をきっちり算出する

青色申告をすることで、最大65万円の控除を受けられるようになります。売上から65万円引いた金額で税金を算出できるので、大きな節税になるでしょう。

また、経費をきっちりと算出することも大切。印刷費・遠征費・イベント参加費など、かかった経費を差し引くことで、節税できます。

経費については同人活動で確定申告が必要なパターンとは？経費にできる費用は何がある？でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

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