【文字組みの基本】読みやすい文字間やフォントサイズ～印刷の原稿データ作成に役立つコツ～

DTPや広告の初心者デザイナーが意外と知らない「文字組」。
文字組について基本をおさえておくと、タイトルやコピーが見違えるように見やすくなります。

作品や商品を訴求するポスターやチラシ、リーフレットが多くの人の意識を最大限引き付けられるよう、文字組みの基本を押さえておきましょう。

ひらがな、カタカナ、記号は詰めたほうが見やすく美しい

ほとんどの印刷物には、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、記号といった、さまざまなタイプの文字が入り混じっています。そしてそれぞれの文字は縦や横の幅、隣の文字との間隔が微妙に違い、そのまま入力すると隣の文字との空間が均一にはなりません。

ひらがなとカタカナの文字間

漢字と比較すると、ひらがなとカタカナは隣の文字との余白が大きめです。
そこで、ひらがなとカタカナは文字間を少し詰めると見た目がスッキリします。特にタイトルや見出しなどの大きな文字では、そのままよりも「詰める」のがおすすめです。

句読点や記号の文字間

句読点（ 、 。）、カッコ（ 「」  ）、ナカグロ（ ・ ）といった記号も隣との余白が大きいため、少し詰めると自然。
さらに、タイトルや見出しなど、大きな文字で表現する文章の中にカギカッコ（「」）があった場合、カギカッコを細くすると全体が締まります。

単位と助詞は「少し小さく」が見やすい

単位の文字サイズ

100kmや500ml、80点、4月1日などの「km、ml、点、月、日」といった単位になる文字は、その前の数字より少し小さいフォントにしたほうが、全体がパッと目に入ります。

これらの数字と単位は、ポスターやチラシでも特に「重要な情報」となるため、より見やすく情報が伝わりやすいよう、単位を少し小さくしましょう。おすすめの単位の文字サイズは、数字の50～60％の大きさです。

助詞の文字サイズ

文章中の「て」「に」「を」「は」の助詞も少し小さくするのがベター。
ただしこれは、長い文章となる本文では使いません。タイトルや見出し、コピーなど目立つ部分に使うと良い文字組のコワザです。

もうひとつ、「チョコレート」「ガーベラ」などの長音符（ー）も、そのままでは少し長いため、幅を少し短くすることが多いです。

強調したい場所をあえて「大きく」

文字組のテクニックとして、伝えたいポイントをわざと大きくし、その隣の文字を小さくして、自然と「一番伝えたい部分」に視線が行くようにするのも文字組の技術です。

例えば、

「2000円お買い上げごとに1回福引」というコピーを

2000円お買い上げごとに1回福引

と、数字を大きく、その後ろの単位を小さく表現すると、自然と数字に目が行きます。大げさでも強調するわけでもなく、あくまで自然に上品に「伝える」テクニックです。さらに「強調したい部分の文字を少し太くする」という手法も使えます。

ただし、やりすぎるとかえって不自然です。冷静な目で全体のバランスをチェックすることを忘れずに。

「予算におさまるよう仕様を決めたい」
「用途にあった紙や、印刷方法を教えてほしい」

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