塗り足しと文字の配置が、印刷物を美しく仕上げる決め手!
印刷物の仕上りをなるべく均一で、かつ見栄え良く仕上げるためには、原稿となるデータを作成するときの「ちょっとした配慮」と「工夫」で冊子を手に取ったときの印象に大きな差が生まれます。
冊子のデザインやデータ作成時に注意したい点、入稿前に見直していただきたい重要なポイントについてお伝えします。
「塗り足し」印刷物のフチをどう仕上げるか
ポスターやチラシを印刷する際、フチはをどうするか、2通りの方法から選択できます。
フチは白く抜き、イラストの周りが白く囲われている仕上がり
白いフチはなく、イラストの上で裁断される仕上がり
周囲を白いフチで囲む場合は、仕上がりサイズよりも少し小さいサイズでデータを作成していただくことになります。
一方、イラストの上で裁断してフチが出ない仕上がりを希望される場合は、完成サイズよりも一回り大きく周囲の色を伸ばす塗り足しが必要です。
塗り足しの基本は「3mm」です。
というのも、印刷所では完成サイズよりも一回り大きな紙に印刷し、印刷し終えた紙を数百枚単位で重ね、裁断機という大型のカッターが付いた機械で希望のサイズに裁断します。
このとき、わずかではありますがどうしてもズレが発生してしまい、1枚目と100枚目、200枚目では微妙に裁断される位置が変わってしまうのです。
もし、完成サイズと同じ位置までしか色が伸ばされていなかった場合、1枚目は綺麗に線の上で裁断できても、50枚目や100枚目をみると少しずれて白い線が出てしまうということになる恐れがあります。もちろんズレが生じても0.1㎜や0.2㎜、もしくはそれ以下というわずかなズレです。それでも白い線が見えてしまうと見栄えや印象はどうしても悪くなります。
それを防ぐためにも、仕上がりサイズの少し外まで色を伸ばしていただくと、多少ズレが発生しても見た目は代わりませんし、気づく人もいません。
データ作成時にトンボ(補助線)を使う場合は、トンボが示す仕上がり線の外側まで色を伸ばし、塗り足してください。3㎜外側まで色を伸ばしておくのがベストです。
「文字の配置」ページの端に文字を寄せ過ぎると失敗してしまう・・・!
印刷後に左右や上下を裁断するのは、ポスターやチラシに限った話ではありません。冊子やテキストを印刷するときも左右上下を裁断します。また、冊子形式にする場合は、綴じ側を糊付けしたりホチキスで止めたうえで裁断します。
このときに、文字がページの端まである原稿データの場合、裁断するラインや糊付けのラインに文字がはみ出してしまう恐れがあります。
もちろん、印刷前にテストをして文字が切れないように、糊付け位置に被らないようにと印刷担当者も調整します。しかし、印刷部数が多くなると、印刷時や裁断時に細かいズレが生じてしまう可能性があるのです。
裁断ラインにかかるような外側ギリギリの位置や糊付け位置に近いノド側ギリギリの位置には文字を入れないようにしましょう。
無線とじ(背表紙がある仕上げ)の場合、1㎝から2㎝の余白を設けると、文字が切れてしまうことなく、美しく仕上がります。
ポスターやチラシで文字がある場合も、文字は仕上がり線の内側3㎜以内の場所に設置し、できるだけ中央に寄せるようにすると文字が切れる心配がありません。
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