同人小説の1ページあたりの文字数は？【A5、A6文庫サイズ、新書サイズ】

同人小説を作るときには、レイアウトにもこだわるのがおすすめ。
レイアウトが整っている小説は読みやすく、見た目も綺麗に仕上がります。

同人小説のレイアウトを考えるにあたって気になるのが、「1ページあたりの文字数」です。どのくらいの文字数にすれば読みやすいのか、知っておきたいですよね。

そこで、当記事では同人小説の1ページあたりの文字数についてまとめていきます。同人小説でも人気の高いA5サイズと文庫本サイズをピックアップ。それぞれ1ページの文字数、行数、1行の文字数を例示した画像付きで解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね。

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同人小説の1ページあたりの文字数はどのくらいがいい？

同人小説の1ページあたりの文字数を、多めにするか少なめにするか迷うところですよね。
多くもなく少なくもない普通の文字数が理想的ですが、状況によっては多め・少なめにしなければいけないこともあります。

文字数の多い、少ない　それぞれのメリットとデメリット

文字数が多い場合と少ない場合のメリット・デメリットは以下のようになります。

極端に多くしたり少なくしたりしなければ、上記のようなデメリットは生じないかもしれません。

ただ、文字数を多め・少なめにした場合は上記のようなメリット・デメリットがあるということを意識してみると、レイアウトも考えやすくなるでしょう。

A5サイズの同人小説のレイアウト（文字数、行数）

それでは、実際に1ページあたりの文字数を見ていきましょう。
普通・多め・少なめの3パターンの例を紹介します。

ここで紹介するレイアウトは、いずれも見やすいレイアウトになっているので、同じレイアウトで作成してもデメリットはあまり感じないでしょう。

まずは、同人小説で人気の高いA5サイズ（148mm×210mm）から。
A5サイズの小説を作る際は、2段組がおすすめです。

1ページあたりの文字数が多いので、ページ数を少なくできます。つまり、印刷費を抑えられるサイズです。

A5サイズは1段組で作成すると少々読みにくくなるので、2段組がおすすめ。
2段組で作成した場合、A5サイズの1ページあたりの文字数は1000～1400字くらいになります。

今回は2段組のレイアウトで文字数を紹介します。

文字数少なめ　25字×19行、950字

すっきりとした印象のレイアウトです。あまり文字数が多くない場合におすすめ。

文字数ふつう　27字×23行、1200字

文字数多め　30字×24行、1400字

文字がきっちりと詰まった印象のレイアウトです。
若干堅い印象を与えるため、人によっては読みにくいと感じるかもしれません。文字数が多く、ページ数を減らしたいときにおすすめのレイアウトです。

文庫本サイズの同人小説のレイアウト（文字数、行数）

続いて、最近人気の高い文庫サイズ（A6サイズ、105mm×148mm）の同人小説のレイアウトです。文庫サイズは1段組が基本となります。

市販されている本に近い形で製本されるため、本格的な小説を作成したいときにぴったりのサイズです。1ページあたりの文字数が少なく、ページ数がかさみやすいため、印刷費は高くなる傾向にあります。

ちなみに、市販されている文庫本は合計10万字ほどのものが多いようです。10万字の小説の場合は、200～250ページくらいのページ数になるので目安にしてみてください。

文庫本サイズの場合は、1ページあたり500～700字くらいになります。

文庫サイズの場合は厚みのある本を作ることも多いと思いますが、厚みのある本の場合は、1ページあたりの文字数を少なめ～普通程度にしてノド（本の中心部）に文字を寄せないようにすると読みやすくなります。

文字数少なめ　37字×13行、480字

文字数ふつう　42字×15行、630字

文字があまり詰まっていないので、さらっと読めるレイアウト。
市販の文庫本はこのくらいか、もう少し文字が詰まっているものが多い傾向にあります。文字数があまり多くない場合におすすめのレイアウトです。

文字数多め　43字×18行、770字

1ページあたりの文字数が多く、少々堅い印象を与えるレイアウト。
これ以上文字数を増やすと読みにくくなるので、もしもこれ以上増やす場合は微調整しながら確認していくとよいでしょう。

また、このくらい文字数を増やす場合は、ノドの余白をしっかりと空けるようにしてくださいね。余白が不十分だと、ノド付近の文章が読みにくくなってしまいます。

文字数が多くなり、ページを減らしたい場合におすすめのレイアウトです。

参考：無線綴じ冊子はノドが重要！必ず役立つ余白設定3つのポイント

新書サイズ同人小説の1ページあたりの文字数

じわじわと人気を伸ばしつつある新書サイズ（105mm×173mm）。

新書サイズの場合は、1段組でも2段組でも読みやすくなります。ただし、1段組の場合は文庫本と1ページあたりの文字数がほぼ変わらないので、新書サイズのメリットを感じにくいかもしれません。

2段組の場合は、文庫本よりも1ページあたりの文字数を増やせます。そのため、「文字数が多い小説を作りたいけれど、持ち運びしやすい手軽なサイズで製本したい」といったときにおすすめです。

ここでは、2段組のレイアウトを紹介していきます。2段組の場合は、1ページあたりの文字数が700～800字ほどとなります。

23字×16行、736字

ほどよく文字が詰まっており、読みやすいレイアウト。
文庫本サイズとあまり文字数は変わりませんが、同じ文字数の文庫本よりも余裕のある雰囲気に仕上がります。

23字×18行、828字

文庫本で800字にするとかなり詰まった印象になりますが、こちらは丁度よい感じに仕上がっていますね。

「A5サイズはサイズが大きすぎるけれど、文庫本にするには文字数が多すぎる」といった場合におすすめのレイアウトです。

1ページあたりの文字数は読みやすさを考えて決めよう！

ここまでいくつかのレイアウト例を紹介してきました。
レイアウトを決めるにあたって、人それぞれ重視したいポイントがあると思います。

たとえば……

• 読みやすさを重視したい
• 本に厚みを出したいから1ページあたりの文字数を減らしたい
• 印刷費を節約したいから1ページあたりの文字数を増やしたい

などなど。
いずれの場合も、できる限り読みやすさにこだわるといいですよ。

文字数を少なくする場合も多くする場合も、余白や字間を調整して読みやすいレイアウトになるように工夫しましょう。持っている本を参考にしてみるのもおすすめです。

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