遊び紙とは？扉、口絵との違いや使い方【印刷製本の装丁】

ネット印刷や印刷会社に冊子印刷を注文する際、さまざまな装丁、オプション加工が選択できます。
その中に「遊び紙」という項目を見つけて「何のことだろう・・・？」と思ったことはありませんか。
遊び紙は冊子のどの部分を指すのか、遊び紙があるとどのような効果やメリットがあるかをお伝えします。

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遊び紙とは？

遊び紙とは、表紙をめくって本文が始まる前、または本文の前後に挿入する1枚の無地の紙のことです。本や冊子の装丁の一つで、ブックホンでは無線綴じ冊子に追加できるオプション加工です。

遊び紙には表紙、本文とは違う種類の用紙が使われます。
色が付いた紙や、表面に凹凸のエンボス加工のある紙が使用されることが多く、本のイメージを紙の手触りや質感、色味で伝えたり、高級感のある雰囲気を出せる装丁です。

ブックホンの遊び紙加工
ファーストヴィンテージ69kg（5色）、タント70kg（5色）、色上質紙厚口（31色）を遊び紙にお選びいただけます。

見返し加工にも「遊び紙」がある

見返し加工という装丁にも遊び紙があります。

表紙の裏に色紙が貼られ、同じ色紙が1ページ目に続いている装丁が「見返し加工」です。
冊子の強度を高め、表紙に厚みを持たせたり、高級感を演出する効果があります。

見返し加工に使う色紙は、表紙の裏面に貼るだけではなく、冊子の見開きサイズの色紙を半分に折り、片側を表紙の裏面に貼り付け、もう片側を「表紙の次の1ページ目」として扱います。
この「表紙の次の1ページ目」が見返し加工の「遊び紙」になります。

遊び紙は「扉」や「口絵」とどう違う？

さて、冊子には遊び紙のほか「扉」「口絵」という装丁もあります。
3つとも外見が似てますが、それぞれ別の役割、ページを指しています。

口絵とは

口絵とは、本や冊子の最初に差し込まれるイラストや写真のページです。

文学書やライトノベルの巻頭にある、カラーのイラストページが口絵です。本文がモノクロでも、口絵は多くの場合カラーで印刷され、用紙も特殊な塗料でコーティングされたコート紙やマットコート紙が用いられます。

扉とは

扉とは、冊子本文の冒頭や途中に挿入するページです。扉の紙は、本文と違う種類の紙が使用されます。口絵はカラー印刷が多いのに対し、扉はモノクロ印刷が中心です。

1冊の本に複数の扉があることも珍しくありません。
冒頭の「本扉」にはタイトルや著者名が印刷されることが多く、文中の「中扉」は各章ごとに扉を挟み、それぞれに目次を印刷する章扉としての役割になります。

見返しを付けて遊び紙をもうけた上で、口絵、扉をつける装丁の本もよくあります。

ブックホンの扉加工

遊び紙が本の品格を上げる

遊び紙も扉も口絵も、必ずつける装丁というわけではありません。

しかし、これらの装丁で本が装飾されることで、より印象的に雰囲気や世界観を読者に伝え、作品に引き込まれやすくなります。また、見返しも高級感の演出だけでなく、表紙が厚くなり耐久性が増すため、長期間保存したい冊子におすすめの加工です。

特に遊び紙は表紙をめくって、最初に読者の目に入るページ。
何も印刷されていない「余白」のページがあることで、本文へと繋がる時間、距離に生まれる余裕に上質さが生まれます。

装丁を使った品格の高い冊子づくりには、ぜひ遊び紙がある装丁、オプション加工を検討してみてください。

遊び紙におすすめの紙と印刷製本料金の目安【本の装丁】

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