冊子の余白設定は何mm？無線綴じ＆中綴じ【冊子印刷の入稿データの作成】

テキストや説明書、案内書などの冊子を印刷製本したい場合、本文の余白スペースの取り方に注意を払うと、仕上がりが美しく、とても見やすい印刷物に仕上がります。

知っているだけで仕上がりに差がつく「余白の知識」を詳しくお伝えします。

ページ数の多い冊子は、ノド側の余白を多め取る

印刷物の上下左右にはそれぞれ名称があります。

上が天、下が地、糊付けされる側がノド、開く側が小口です。

無線綴じ（文庫本のような背表紙のある綴じ方、製本方法）で冊子を製本する場合、ノド側が糊付けされるため、どうしても多く食われてしまいます。

そのため、ノド側の余白は多めに取ることが推奨されています。

16ページ程度の薄い冊子ならノドの余白を過度に心配する必要はありませんが、ページが多くなり冊子に厚みが増せば増すほど、ノド側が開きにくくなるため余白を多目に取るようにしましょう。

50ページを超える無線綴じならノド側に15㎜～20㎜ほどの余白があると安心ですが、冊子の厚みが増すにつれてノド側が開きにくくなります。
厚い冊子を印刷したい方は、事前にどのくらい余白を取ればいいか、ご相談ください。

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すべてのページの余白を統一する

文章だけだったりイラストや写真が入ったりと、ページによって内容が変わっても、すべてのページの余白が同じ幅で統一されていると、冊子全体の印象がスッキリします。
反対にページごとに余白が違うと散漫な印象となり、読み手が混乱します。

大きなイラストや写真を使いたい場合、A4の中に1枚だけA3になるページを折り込んで差し込む「片袖折り」というオプション加工がありあります。
ブックホンの冊子印刷５つのオプション加工

余白の幅で高級感、引き付けやすさが変わる

内容がまったく同じでも、余白がどのくらいあるかで印刷物の雰囲気が変わります。

適切な余白、余裕のある余白

たとえば余白を多めに取ると高級感が感じられる仕上がりとなり、文章やイラストがある場所に自然と視線が引き寄せられるため、必要な情報がシンプルに届けやすくなります。

余白が狭い、少ない

余白が少ないと、情報量が非常に多く感じられ、読む側はどこに注意を寄せればいいのか分からなくなります。

余白が少ないだけで「読むのが大変だ」と感じられ、読む（そこから情報を読み取ろうとする）気力が削がれがちです。

余白は多め、特にノド側に余白を広く取ると、見た目のバランスも良く、読み手にとっても親切で自然と「読みたい」と感じられる冊子に仕上がります。

一般的にA4サイズの冊子で、天、地、小口に「20㎜以上の余白」があると読者は「読みやすい」と感じられます。
適度な余白で、読み手が「読んでみたい」と感じる冊子を作りましょう。

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