【マニュアルの印刷】冊子サイズ、製本、紙、加工のポイント

マニュアルは社内や店舗で使うもの、従業員向け、研修向けなど用途は様々です。

「誰が使うのか」
「どこで使うのか」
「何に使うマニュアルなのか」

など、目的や使用シーンによって、最適な冊子印刷の仕様は変わります。

いざ作るとなると「どんなサイズ、紙が良いのだろう？」「印刷すると予算はどのくらいかかるだろう？」と悩んでしまいますね。
マニュアルは何より「ストレスにならない使いやすさ」が大切。使いやすいマニュアル作りについて、サイズや紙、綴じ方や加工のポイントをご紹介します。

マニュアルの印刷製本　おすすめの仕様、価格例
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写真や図解が重要なマニュアルは「図版が見やすい」ことが大切

マニュアルといってもいろいろな種類がありますが、機械の操作マニュアルのように絵や写真、図解を見ながら作業を行うタイプのマニュアルの場合、それらの画像がはっきりと見やすい必要があります。

そのため、もともとの画像のサイズや精細さもよりますが、画像の大切な部分が印刷してもつぶれてしまわないこと、誰もが見やすく理解しやすい大きさを確保できていることが大切です。

細かな配線やスイッチ、ボタン類の画像を使用する場合は、マニュアルを見ながらの作業でも、はっきりわかるように、高精細の元画像を用意して、なるべく大きくレイアウトすると良いでしょう。

持ち歩くマニュアル、小さいマニュアルのサイズ

仕事をしながら使うマニュアルは、大きすぎると持ち歩きにくい問題があります。

カバンや書類ケースに入れても邪魔にならないコンパクトなマニュアルはB6（128×182mm）やA6（105×148mm）で作られています。A6なら作業服のポケットにも入るサイズ感です。

片袖折りで小さいマニュアルでも大きなページを追加できる

小さめのサイズで作るマニュアルに、紙面以上の大きさで表や図解を印刷したいページがある場合は、片袖折りという加工がおすすめです。

片袖折りは、A5やB5で印刷して大きく見せたいページをA6やB6の冊子にZ型に折り込んで、そのページを広げると図面や配線図を途切れることなく一覧できる加工です。

見開きで左右のページにまたがるようにレイアウトして印刷することもできますが、ノド（冊子の綴じ側、中央）に重要な文字や図版がかからないように配置しましょう。

ブックホンではB6やA6などミニサイズの冊子印刷に加えて、カスタムで縦横のサイズを指定する変形サイズの冊子印刷（ヨコ90～210mm、タテ120～297mm）も可能です。

開いたまま固定するマニュアルには「中綴じ冊子」

マニュアルを開いたまま見て作業をする場合、手を放してもマニュアルが勝手に閉じず、開いたままになっている冊子が理想的なです。

印刷した冊子の製本には、無線綴じ（文庫本のように背表紙がある製本）と中綴じ（パンフレットのように重ねた紙の中央をホチキスで留める製本）があります。、中綴じだとページが開いたまま固定されます。

中綴じ冊子のマニュアルなら見開きを180度開いた状態にできるので、手で押さえることなくページを開いたまま本文を見ることができます。

「マニュアルを持ち歩きたい場合」でおすすめした「大きな紙をＺ折りで折り込む」のは無線綴じのときに使える技、見開きで左右のページにまたがるように印刷するのは中綴じのときに使える技となります。

中綴じ冊子のルール「4の倍数のページ数」「数十ページまで」

軽量で開いたままにできる使い勝手が良い中綴じですが、印刷するときの決まりがあります。

4の倍数のページ数

中綴じは1枚の紙に4ページ分の原稿を印刷して製本されます。そのため、必ず冊子全体のページ数が4の倍数になります。
中綴じ冊子の原稿データは、4の倍数になるようにページレイアウトをして入稿するのがどの印刷会社でも共通のルールです。

4の倍数にならないときは、構成を調整するか、何も印刷されていない白いページを最後にいれたり、メモページを追加したりして4の倍数に整えてから入稿しましょう。

数十ページまで

中綴じ冊子はページ数の少ない冊子向けの製本方法です。
ページ数が多いと冊子がふくらんだり、ホチキスで留められないため、数十ページまでの上限が設けられています。ブックホンでは本文最大40ページまでの中綴じ冊子に対応しています。

ページ数が多いマニュアルは次に紹介する無線綴じ冊子か、上巻・下巻に分けた中綴じ冊子に仕上げたりします。

ページ数が多いマニュアルは「無線綴じ冊子」

数十ページを超えるページ数の多いマニュアルは無線綴じという製本で綴じます。
背表紙があり、数百ページの冊子もしっかりと綴じられます。

原稿データのページ数も、偶数であればOKです。

無線綴じと中綴じ、どっちを選ぶ？

中綴じは「手で押さえなくてもページを開いたままにできる」「軽量で扱いやすい」という使い勝手の良さがあります。

無線綴じは「ページ数が多くても製本できる」「ページ数が多くても製本できる」という自由度があります。

どのような場面でマニュアルを使うのか、実際に使う様子をイメージしながら、用途に合ったサイズと製本方法を選択しましょう。

メモを書き込むマニュアルの紙には「上質紙」

多くのマニュアルは、研修の内容や作業の詳細を紙面に書き込んでメモします。

このような書き込みをする冊子の本文用紙には「上質紙」が定番です。

上質紙は、鉛筆でも書き込みやすい紙質で、商業印刷で最も使われているメジャーな紙種です。
多くのメーカーが生産し、厚みの種類も豊富、コスト面でも安価で印刷費を安くできる、優秀な用紙です。

モノクロ印刷では上質紙が一般的ですが、精細な再現性が必要ないのであれば、カラー印刷でも上質紙は選択できます。

再現性と発色の良好なカラー表現が必要なマニュアルなら、本文にマットコートを使うと良いでしょう。
ツルツルとしたコート紙と比べてツヤが抑えられ、サラっとしているので書き込みやすい紙です。

繰り返し使うマニュアルは「PP加工」で耐久性UP！

工場で使われる工作機械はとても複雑で、専門的な知識や技術が必要です。

そのようなマニュアルは、作業しながらいつでも確認できて、繰り返し使っても丈夫な冊子が求められます。

また、工場内の環境は一定ではありません。
湿度が高い、粉塵が舞う、油が飛ぶなど、汚れやすい場所もあります。

真っ黒になってしまった手でマニュアルのページをめくるということも想定して、汚れへの強さもほしいところです。

丈夫で長持ち、汚れにも強くなる「PP加工」

工場などで繰り返し使うマニュアルを保護して、丈夫にする表紙のPP加工がおすすめです。

表紙に特殊なコーティング加工が施され、キズや劣化を抑え、水や汚れを弾きやすくなり、耐久性が増します。

マニュアルだけでなく、同じように何度も閉じたり、開いたりする教科書やフォトブックもPP加工を追加して、表紙を保護、強化させていることが多いです。

表紙の表面加工「PP加工」とは？特徴と加工料金、注文時の注意事項

表紙に「PP加工」 をしたマニュアルの印刷価格

オプション加工に「PP加工」を付けたマニュアルの冊子印刷価格は、次の通りです。

• 無線綴じ
• B6
• 500部
• 20ページ
• 表紙　：　マットポスト、カラー
• 本文　：　上質紙、モノクロ
• オフセット印刷
• オプション加工　：　PP加工
• PDF入稿（10％OFF！）

上記のような条件でマニュアルを作った場合、PP加工ありだと1冊あたり119.1円、なしだと一冊あたり74.6円となります。（納期10営業日）

PP加工を追加すると費用はかさみますが、耐久性を重視するなら、加工をせずに劣化が早まり再印刷するコストを考慮しても、お得で実用的な選択といえるでしょう。

【マニュアル印刷】激安印刷価格を見積もり！おすすめの製本方法や紙、サイズならいくら？

マニュアルの印刷価格をチェックしよう

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オンデマンド印刷、オフセット印刷の両方が同時に表示され、印刷費をすぐに比較できます。

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納期、出荷について
3営業日から10営業日まで4つの納期コースがあります。納期が長いほど、印刷製本価格がお安くなります。

「予算におさまるよう仕様を決めたい」
「用途にあった紙や、印刷方法を教えてほしい」

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