【PowerPoint】スライドを印刷に適したサイズに変更する方法

PowerPointで作成したスライドを印刷したとき、
「イメージしたサイズじゃない」
「余白が多すぎる」
と思ったことはありませんか。

PowerPointのデフォルト（初期設定）のサイズは、紙に合わせたサイズではないため、ネット印刷に入稿したり、印刷用にスライドを作るならちょっとした設定が必要です。

PowerPointのサイズはプロジェクター用になっている

PowerPointのデフォルト（初期設定）のスライド比率は、縦横が4：3か、16：9になっています。

紙の比率は約4.2：3です。

これは、PowerPointはプレゼンテーションを行うことを目的としたソフトなので、プロジェクターに映すことを前提としているためです。
PowerPointで作成したスライドをそのまま紙に印刷すると、ちょうど良い大きさにはならず、上下左右にたくさんの余白ができてしまうのです。

PowerPointのスライドを印刷に使用したいなら、印刷用に合うサイズへ変更してから作業を始めるのがベストですが、作成したスライドのサイズを後から変更することもできます。

PowerPointのスライドサイズの変更方法

それでは、PowerPointのスライドのサイズを変更する方法を見ていきましょう。

1.　 PowerPointを開き、「デザイン」のタブを開く

2.　 「スライドのサイズ」を選択

3. 　「スライドのサイズ」の下に表示される「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択

4. 　開いたウィンドウの左上にある「スライドのサイズの設定」から、印刷したいサイズを選択

5. 　「OK」で閉じる

この方法を取れば、印刷に適したサイズのスライドのフォーマットが作成できます。

サイズ変更をしたらレイアウトが崩れない？

もし、すでにスライドを作成し始めていて、文字やオブジェクトが配置されている状態でサイズを変更した場合、サイズ変更によりレイアウトが変わる可能性があります。
そのため、作成途中のスライドのサイズ変更をすると、オブジェクト（画像）のサイズをどう表示させるかを問うウィンドウが開きます。

「最大化」を選択すると、オブジェクトの左右や上下が飛び出す場合がありますが、「サイズに合わせて調整」を選ぶと、スライド内におさまります。
おすすめは「サイズに合わせて調整」ですが、サイズを調整する前と比べるとバランスが変わりますので、レイアウトの微調整が必要です。

枠なしで紙面いっぱいに印刷する設定（ネット印刷を使う場合）

ネット印刷に注文して、紙の端までスライドを印刷したい場合は、指定する紙のサイズよりも上下左右に画像を塗り足す必要があります。
塗り足し分として、縦横ともに3mm増やしたサイズでスライドを作成しましょう。

1.　 PowerPointを開き、「デザイン」のタブを開く

2.　 「スライドのサイズ」を選択

3.　 「スライドのサイズ」の下に表示される「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択

4. 　その下の「幅」「高さ」の数値を、紙のサイズに6mmプラスした数値を手打ちで入力

（例：A4なら30.3cm×21.6cm（本来のサイズは29.7cm×21.0cm。それぞれ右3mm左3mm、上3mm下3mmの各6mmを追加したサイズ指定とする） 

5. 　「OK」で閉じる

上下左右のはみ出した画像は印刷後に断裁されます。
塗り足しを作るのは、断裁する際にわずかなずれが生じた際も、自然な仕上がりにするためです。

入稿前に必ず、切れては困る画像や文字が、断裁される上下左右3mmの塗り足しにかかっていないか、すべてのスライドを確認しましょう。
画像や文字はスライドの端から1cmほど内側から配置すると、仕上がりのイメージも自然です。

参考記事
塗り足しが付いていません

「予算におさまるよう仕様を決めたい」
「用途にあった紙や、印刷方法を教えてほしい」

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