背表紙の作り方｜デザインやタイトルのコツ、背幅の計算ツール

表1から背表紙までのデザイン（ブックホンの印刷事例）

本のデザインで悩むのが背表紙ではないでしょうか。
どのくらいのサイズで、どんな風にレイアウトすればいいのかという技術的な問題から、見やすくて魅力的な背表紙にするにはどうすればいい？というデザイン的な問題まで。

きれいで目を引く背表紙の作り方をお伝えします。

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背表紙の基本

本の表紙は、表側が表1、背表紙、表4、裏側が表2、表3という構成になっています。

表側（表1、背表紙、表4）にはタイトルや作者名などを印刷をします。一方、裏側の表2と表3は何も印刷しないことも多いです。

表紙のサイズ設定

表1＋背表紙＋表4

表紙の縦の長さは、本の仕上がりサイズと同じですが、横の長さは、表1+背表紙の幅（背幅）+表4となります。

例えば、A4サイズの本（297mm×210mm）の表紙は、

• 縦：　297mm
• 横：　表1（210mm）+背幅+表4（210mm）

となります。

端まで写真やイラスト、背景をレイアウトする場合は、仕上がりサイズに塗り足しを追加したサイズで設定して表紙データを作成します。

3mmの塗り足しどうする？いい例と悪い例【冊子印刷のデータ作成】

背表紙の幅（背幅）を自動で計算できる無料ツール

表1と表4のあいだにある背表紙の幅は、紙の種類とページ数によって変わります。

ブックホンの背幅計算ツールは、ブラウザで簡単に背幅を自動計算できます。

タイトルを入れる背表紙には、背幅が3mm以上あると文字が読みやすくなります。
例えば、上質紙70Kの本文用紙なら、60ページ（両面印刷、本文用紙30枚）で背幅3mmとなります。

60ページに満たないけれど背表紙に文字を入れたい場合は、本文用紙を上質紙90Kや110K、ホワイト書籍やラフクリーム書籍などの厚みのある紙を選ぶと背幅を増やせます。

ただし、本文用紙に厚みがありすぎると、めくりにくい本になってしまうので注意しましょう。

背表紙のデザイン

背幅が計算できたら、表紙と背表紙をデザインしましょう。

A4サイズの本で背表紙が10mmの場合、表紙の表側（表1、背表紙、表4）は以下のようになります。

左綴じの場合

表紙の端まで写真やイラスト、背景を配置するデザインは、上下左右に3mmの塗り足しが必須です。塗り足しをつけるのを忘れずに！

原稿の入稿・作成について

おしゃれで見やすい背文字（タイトル）の入れ方

• 小さすぎず大きすぎない文字サイズ
• 左右に余白を残す
• 位置は中央から上より
• 誰にでも見やすく読みやすいフォント

背表紙に入れる背文字（タイトル）は、文字が小さすぎると読みにくく、大きすぎると背幅からはみ出す可能性があります。背幅の左右に余裕を残しつつ、上下の中央から上寄りに配置しましょう。

本棚に並べた時に本を探しやすいよう、誰もが読みやすく見やすいフォントを選ぶことも大切。

英語のタイトルはおしゃれですが、筆記体表記や文字が詰まっていると日本人には読みにくいものです。英字でタイトルを書く場合、より読みやすさを意識してデザインすると良いですね。

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