A4かB5、冊子サイズの使い分け方【印刷製本】

投稿日：2021.12.18 / 最終更新日：2022/03/26 カテゴリ：製本方法、綴じ方や印刷のしくみタグ: 本・冊子のサイズ

冊子を作るときに「どのサイズがいいだろう？」「どれが使いやすいサイズだろう？」と悩むことがあります。
特に、A4とB5はサイズ感が近く、どちらにしようか比較されることの多いサイズです。

冊子サイズのA4とB5の使い分け方についてご説明します。

B5それともB6？文字中心の本にB判を選ぶ理由【印刷製本のサイズ】

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A4とB5、サイズの違い
A4がよく使われる冊子【図版が多い冊子、ビジネス文書など】
- A4で作る冊子の例
- A4の冊子は「文章のレイアウト」に注意！
B5がよく使われる冊子【文字中心の冊子】
- B5で作る冊子の例

A4とB5、サイズの違い

A4とB5　サイズの違い

まず、A4とB5の具体的なサイズを把握しておきましょう。

A4　：　297mm×210mm
B5　：　257mm×182mm

上の図のように、A4のほうがB5より一回り大きいサイズです。

A4の半分がA5、A5の半分がA6です。A6は文庫本のサイズなので、A4は文庫本4冊分の大きさと考えるとイメージしやすいでしょう。

A判はドイツで作られた規格で、世界で使われています。一方B判は江戸時代に日本で誕生した規格で、日本で通用する規格です。

A4がよく使われる冊子【図版が多い冊子、ビジネス文書など】

A4は本のサイズとしては大きい方です。
写真やイラスト、表、グラフなど図版を多く掲載するような、ビジュアルを重点に置いた冊子によく使われています。

A4は海外でも通用する規格なので、ビジネス文書や資料にも使用されるサイズです。一般的なビジネスバッグやトートバッグに入るA4は、冊子においてもビジネスシーンで最も大きなサイズ冊子でもあります。

A4で作る冊子の例

カタログ
プログラム
イラスト集
写真集
楽譜
ビジネス関係の書類、資料

A4の冊子は「文章のレイアウト」に注意！

A4は紙面が広く、図柄を大きくレイアウトして見やすくできる反面、文字を掲載する場合はレイアウトに注意が必要です。

まず、文章を縦書きにしたA4冊子というのは非常にまれで、A4冊子の文章は横書きで印刷、製本されることが一般的です。

また、適度な文字数（1行35～38文字）で改行しないと文章が読みにくくなります。
そのため、A4冊子は2段組や3段組でレイアウトしたり、図柄の隣に1行が35～38文字になるように文字を配置したりと、A4の広い紙面でも読者が視線の長い移動で疲れてしまわないよう、読みやすくする工夫が必要です。

文字中心の印刷物はB5を選ぶのがベストですが、ビジネス文書をA4で印刷製本したい場合は、2段組みや、余白を多く設けて1行が35～38文字のレイアウトになるようにするといった配慮をしましょう。

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B5がよく使われる冊子【文字中心の冊子】

小学校高学年や中学、高校の教科書で横書きのものは多くがB5サイズで印刷製本されています。

B5サイズは文字が多い冊子に向いており「文章がちょうど読みやすいサイズ」といえます。縦書きの国語の教科書などは、読みやすさを考えてB5よりももう少し小さなサイズで作られるのが一般的です。

B5で作る冊子の例

横書きの教科書
テキスト、教材
説明書
パンフレット

B5は女性が持つ小さめのバッグにも入ることが多いため、持ち歩くことを前提とした冊子にも向いています。イベント会場や店頭で配布するパンフレット、小冊子などにもおすすめのサイズです。

A4とB5を比較して、一般的な例をご紹介しましたが、必ずしもこの通りでなければいけないというわけではありません。
「こういうサイズでこんな風に冊子を作りたいけど、大丈夫かな？」「イメージはあるけれど、実際はどっちがいいのだろう？」と冊子の印刷製本で悩悩まれたときは、ブックホンまでお気軽にご相談ください。