本の背表紙ってどこ？図解でわかりやすく覚えよう

本を作っていて、ふと「背表紙ってどこのことだろう？」と改めて気になること、ありますよね。

「背表紙だと思っていた部分、それって正しい？」
本の背表紙とはどの部分か、詳しくお伝えします！

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本の背表紙は、タイトルが印刷された細長い部分

本の背表紙は、表紙と裏表紙に間にある面、細長い部分を指します。本を本棚に収納した時に見える、タイトルが印刷されている部分です。

間違えそうなときは「背表紙は本棚に並べた時に見える部分」と覚えましょう。

背表紙の作り方

背表紙のある本を作るとき、悩ましいのが「どうやって背表紙がある入稿データを作るか」ではないでしょうか。

背表紙は表1と表4の間にあります。ですから、表紙データは次のように作ります。

表紙データ作成の例（A4無線綴じ冊子、左綴じ、背幅10mm、塗り足し無しの場合）

背表紙の幅、背幅は本文のページ数と本文用紙の厚さで変わります。背幅はサイズ計算ツールで簡単に計算できます。

背表紙にはタイトル文字を印刷したいときは、読みやすい大きさとフォントでタイトルの文字が折れないように、3mm以上の背幅が必要です。

本文用紙が上質紙70Kで60ページが、背幅3mmの目安です。

背幅が3mmに満たない場合、本文を厚みのある紙にしたり、扉や見返しといった装丁を追加することで、わずかですが背幅を増やすことができます。

本文用紙は厚みがありすぎると、めくりづらくなるので注意しましょう。

オプション加工について

背表紙にイラストを入れたい！

表1から背表紙、表4までのデザイン（ブックホンの印刷事例）

おしゃれな背表紙や表紙を作りたいと考えている方の中には、上の画像のような表紙から背表紙、裏表紙までつながったデザインをイメージしている方もいるのではないでしょうか。

背表紙にイラストが入っていると、本棚に並んだ時も作品の世界観が伝わり、目を引きます。ぜひデザインの参考にしてみてください。

ブックホンの印刷製本では、1枚のイラストを表紙から背表紙、裏表紙へと配置した、1枚ものの表紙データを入稿できます。

原稿の入稿・作成について

「フチなしの表紙」には、必ず「塗り足し」を追加！

水色の背景が紙面の端まであるデザイン。塗り足しサイズでの入稿になります（ブックホンの印刷事例）

上の画像のように、表紙の端いっぱいまで背景や写真、イラストが印刷されるデザインは、「塗り足し」が必要です。

塗り足しとは、仕上がりサイズから、背景や写真、イラストをのばして配置させることです。必要な塗り足し幅は3mmです。忘れずにチェックしましょう。

印刷工程で数十冊、数百冊を同時に印刷製本する中で、わずかではありますが裁断位置がズレてしまうことがあります。

入稿データの配置が、仕上がりサイズぴったりの場合、わずかにズレた部分に、何も印刷されていない白い線（紙の白地）が出てしまう恐れがあるのです。

塗り足しはそれを防ぐ、重要な対策です。

3mmの塗り足しどうする？いい例と悪い例【冊子印刷のデータ作成】

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