【自費出版の印刷製本】向いている紙やおすすめの紙～表紙編～

自費出版では、印刷所への印刷製本の発注を著者本人（または出版社）が行います。
このときページ数やサイズ、装丁などに加えて「本文にはこの紙、表紙はこの紙で」と、本に使う紙の種類、厚さを指定します。

紙は種類が多く、それぞれ違った特徴、質感があるため、紙の特性を知らずに注文してしまうと「イメージした紙と違った・・・」ということになってしまうことも。
今回は、自費出版の本に合った表紙用紙の選び方、おすすめする紙の種類や特性について、詳しく紹介します。本文については【自費出版の印刷製本】向いている紙やおすすめの紙～本文編～でお伝えしています。

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自費出版の本、表紙はカラーとモノクロ、どちらで印刷する？
カラー印刷の表紙におすすめの紙
モノクロ印刷の表紙におすすめの紙
紙の厚みから表紙を選ぶ

自費出版の本、表紙はカラーとモノクロ、どちらで印刷する？

表紙の紙を選ぶ前に、自費出版する本の表紙を「カラー印刷」にするか「モノクロ印刷」にするかを決めましょう。
というのも、紙によって「モノクロ印刷対応の紙」や「カラー印刷が得意な紙」があるからです。

写真やイラストをデザインした表紙ならカラー印刷、シンプルに文字や装飾を印刷する表紙ならモノクロ印刷、と本のイメージに合わせて検討すると良いでしょう。

予算をおさえた印刷にもモノクロ印刷はおすすめです。
これはインクを4色使うカラー印刷よりも1色のモノクロ印刷の方が、印刷工程でのコストがかからないからですね。

また、「モノクロ印刷＝モノトーンの表紙」ではなく、色画用紙のように色のついた紙に印刷すれば、組み合わせによってさまざまな色表現が可能で、デザインの幅を広げることができます。

カラー印刷の表紙におすすめの紙

表紙用紙：マットポスト220K

カラー印刷が得意な表紙用の紙は次の通りです。

コート紙
マットコート紙
ニューVマット紙
アートポスト紙
マットポスト紙

いずれも紙の表面がコーティングされた塗工紙で、平滑なツルツルした質感の紙です。色彩表現に優れ、カラー印刷ではこれらの紙が用いられています。

コート紙は光沢があり光を反射しますが、マットコート紙は光沢をおさえた落ち着きのある風合いが特徴です。

マットコート紙よりさらに厚みのある紙がニューVマットとマットポスト、コート紙より厚みがある紙がアートポストで、質感はコート紙・マットコート紙と同様ですが、色の再現性、鮮やかさがより美しい上級紙です。

名前に「マット」が入っているかどうかで、光沢の有無を判断するとわかりやすいですね。

マットコート紙とマットポスト紙の違い、向いている印刷物

コート紙とマットコート紙の違い、アートポストはどう使う？

モノクロ印刷の表紙におすすめの紙

表紙用紙：レザック66 175K

モノクロ印刷の表紙におすすめの紙がこちらです。

上質紙
色上質紙
レザック
マーメイド

上質紙はさらっとした白い紙で、ノートやコピー用紙に近い、とても一般的な用紙です。
最もリーズナブルに使用できる紙で、厚みの種類も多く、可読性も高い上質紙はコストをおさえつつも使い勝手の良い表紙です。

色上質紙はいわゆる色画用紙のこと。
ブックホンでは29色から好きな色をお選びいただけます。

レザックとマーメイドはどちらも型押しが施され、地色のあるファンシーペーパーです。
レザックは皮の模様、マーメイドは波の模様が型押しされており、上品で温かみのある色味が特徴です。

レザックとマーメイドは、上質紙や色上質紙に比べて少し値が張りますが、高級感や上質さを表現した本に仕上がります。

※レザックとマーメイドはモノクロ印刷対応

対応サイズと用紙

紙の厚みから表紙を選ぶ

表紙用の紙は厚みがあるほうが、重厚感が感じられますし、耐久性も増します。

表紙の紙を選ぶ際は、紙の厚みにも注目して、ページ数に合った厚みを検討しましょう。

紙の種類	厚さ
上質紙135ｋ	約0.17mm
色上質紙最厚口	約0.18mm
コート紙135ｋ	約0.13mm
マットコート紙135ｋ	約0.17mm
ニューVマット紙160ｋ	約0.20mm
アートポスト紙160ｋ	約0.17mm
アートポスト紙200ｋ	約0.22mm
マットポスト紙220ｋ	約0.26mm
レザック66　175ｋ	約0.23mm
マーメイド　153ｋ	約0.29mm